「パネライのリセールが悪い」「中古価格が値下がりしている」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
近年、中古市場ではパネライのリセールバリューが悪いという声もあり、中には「買って後悔した」「思ったより値下がりが大きい」と感じる人も少なくありません。
特にラジオミールシリーズは好みが分かれるデザインで、スーツに合わない、つけてる人が減ったなどの理由から、オワコンや恥ずかしいといった否定的な意見も聞かれます。
また、2025年に値上がりの価格改定が行われたことで、今後の市場動向に注目が集まっています。
この記事では、パネライの10年の価格推移や最新の買取価格表をもとに、なぜ中古での値下がりが起きるのか、その原因を徹底的に解説します。
高く売れるモデルの傾向や、後悔しないための選び方も紹介していきますので、購入・売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
- この記事でわかること
-
- パネライのリセールバリューが低い理由
- 中古市場での値下がり傾向と価格推移
- 高く売れるモデルの特徴と選び方
- 買取価格表から見る実際の相場
パネライはほんとリセール悪いのでよっぽどの思い入れがあるモデルで無い限りは同じ人の親としてマジ止めさせてください…🥹
— ナミシ (@39is37) March 21, 2025
パネライのリセールバリューは悪いのか
- 中古での値下がり傾向を分析
- リセールバリューが悪い理由とは
- パネライは本当に恥ずかしいのか
- パネライをつけてる人はどんな人?
- パネライを買って後悔する人の共通点
中古での値下がり傾向を分析

パネライの腕時計は、中古市場において一定の値下がり傾向が見られます。
特にここ数年は、モデルによっては購入価格から30~60%程度の下落が一般的となっており、これは同価格帯の他ブランドと比較しても大きな差はありません。
値下がりの要因としては、まず市場における供給過多が挙げられます。
デカ厚ブーム以降、流通量が増加し中古在庫が多くなったことで、希少性が薄れ、買取価格が安定しにくい状況となっています。
また、近年の時計市場全体での価格乱高下や為替の影響も、パネライのリセール価格に影響を及ぼしています。
例えば、ルミノール PAM01312の換金率は2019年に約52%だったのが、2025年には40.9%まで低下しています。このように、モデルや取引時期によって価格が大きく変動していることがわかります。
この傾向から、中古での購入を検討する場合は価格推移を把握し、相場より割安なタイミングを見極めることが重要です。
リセールバリューが悪い理由とは

パネライのリセールバリューが「悪い」とされる主な理由は、市場での需要の不安定さとモデルごとの評価差にあります。
特にパネライは定番のルミノールやラジオミールなどの人気シリーズがある一方で、バリエーションが豊富なためモデルごとにリセール価格に大きな差が生じやすい傾向があります。
まず、パネライ特有の「デカ厚」デザインは一時期の流行として高い支持を得ていましたが、現在の主流となっているスリムでシンプルなデザインとは対照的です。
このため、流行の変化により一部ユーザー層から敬遠されやすくなっています。
また、限定モデルや希少モデル以外では定価からの値落ちが避けられず、購入直後からリセール価格が半額前後になるケースも少なくありません。
加えて、ロレックスなど一部のブランドと異なり、需要のベースが狭いため、価格が下支えされにくいという側面もあります。
このように、パネライのリセールバリューが悪く感じられる背景には、市場のニーズ、デザインの流行、そしてモデル選定の重要性が大きく影響しています。
時計遍歴。
— とまと/一生モノ×ミニマリズム (@momoja0721) May 6, 2024
リセールは大事。ただ、いざ購入するとなると、リセールの優劣ってのは優先順位でかなり落ちてしまう。
今はパネライ424が欲しい。
この時計は腕時計を購入する度、毎度候補には入るけど、落選し続けてる。
結局一度欲しいと強く願ったモノは諦めきれないんでしょうね、、、病だね。 pic.twitter.com/c2Y9ZoyYoq
パネライは本当に恥ずかしいのか

パネライを「恥ずかしい」と感じる声がある一方で、それが必ずしも多数派の意見ではないことは明らかです。
このような評価が出てくる背景には、ブランドイメージの変化と、流行の移り変わりが深く関係しています。
まず、パネライは1990年代から2000年代にかけて「デカ厚時計ブーム」の象徴として一世を風靡しました。
当時は、その存在感あるデザインがステータスの象徴とされ、多くの著名人や愛好家に支持されていました。
しかし、近年はよりスリムでミニマルなデザインの時計が主流となっており、過去の流行アイテムが“古くさく”見えてしまう現象が起きています。
このため、一部の人から「時代遅れ」「オワコン」といった否定的な評価を受けやすくなっているのが現状です。
ただし、これは一面的な見方であり、現在でもミリタリーデザインや無骨なスタイルを好むファンには根強い人気を誇っています。
したがって、「恥ずかしい」と感じるかどうかは、個人のファッション観や価値観によるものであり、パネライというブランドそのものに対する評価ではありません。

パネライをつけてる人はどんな人?

パネライの時計を愛用する人には、いくつかの共通した特徴があります。
デザイン性や存在感を重視する人
まず第一に、パネライを選ぶ人はデザイン性や存在感を重視する傾向が強く、ファッションや小物に対するこだわりがある層が多いです。
パネライの特徴である大型ケースや重厚なデザインは、時計単体での存在感が非常に高く、シンプルなコーディネートに映えるため、カジュアル志向の男性から支持されています。
特に、アウトドアやバイク、ミリタリーなどのカルチャーに興味を持つ層には根強い人気があります。
男らしさや個性を打ち出したスタイル
また、芸能人や著名人の中にもパネライを愛用する人物は多く、反町隆史さんや成田凌さんなど、男らしさや個性を打ち出したスタイルを好む人物が選ぶブランドとしてのイメージも強いです。
機能性や視認性の高さを評価
一方で、機能性や視認性の高さを評価して選ぶ層も存在します。
シンプルな機械式時計としての美しさを好む時計愛好家にとっても、パネライは魅力的な選択肢の一つです。
このように、パネライをつけている人は「トレンドよりも自分のスタイルを大切にする」という価値観を持っている場合が多いのが特徴です。
奥さんプレゼンクリア😊
— リバー (@river1112225626) November 24, 2022
クルマはリセールを若干気にするけど、時計はファッション的な観点が大きい🥲
直感的にカッコいいと思えるのはパネライ…カッコいいを追求して、他のが欲しくなればまた稼いでもう一本買うために頑張るか…😑
しかしガチャポンの如くポンポン買われる皆様が本当に凄い😨 pic.twitter.com/BNd9HNjFi3
パネライを買って後悔する人の共通点

パネライを購入後に後悔する人には、いくつかの共通する傾向があります。
リセールバリューの悪さ
最も大きな理由は「期待していたリセールバリューとのギャップ」です。近年、腕時計を投資商品として捉える風潮が強まる中で、購入価格と売却価格の差にショックを受ける人が増えています。
特に、ロレックスのように高い換金率を期待してパネライを購入した場合、「思っていたより値下がりが激しい」と感じる可能性が高くなります。
パネライの中古価格はモデルや市場動向により変動が大きいため、事前の調査が不十分なまま購入すると、後悔に繋がるケースがあります。
サイズや重量感
また、サイズや重量感についても後悔の要因となりやすいです。
パネライの代表的なモデルは44mm~47mmと大きめのケースサイズが多く、実際に着用してみて「手首に合わなかった」「重すぎた」と感じる人もいます。
試着せずにオンラインで購入する場合は特に注意が必要です。
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ジネススタイルに合わない
さらに、ビジネススタイルに合わないと感じる人も少なくありません。
スーツとの相性を重視する場合、パネライの武骨なデザインはミスマッチとなることもあり、着用機会が減ってしまうという声もあります。
これらの点から、パネライを買って後悔しないためには、「見た目の好み」だけでなく、「使用シーン」「サイズ感」「売却時の価値」などを総合的に考慮することが重要です。
パネライの中古リセールの値下がり傾向
- 高く売れるモデルとその傾向
- ラジオミールのリセールバリュー事情
- 買取価格表で見る相場の真実
- 価格推移を10年で見るトレンド
- 2025年に値上がりの価格改定
高く売れるモデルとその傾向

パネライの中でも高く売れるモデルには、いくつかの共通した特徴があります。
限定モデルや生産終了モデル
まず挙げられるのは、限定モデルや生産終了モデルです。
これらは市場に出回る数が限られているため希少性が高く、コレクター需要により高値で取引されやすい傾向があります。
特に、PAM00796のように「レフトハンド仕様」などの個性的な設計を持つモデルは、中古市場でも人気が高く、2025年3月時点で換金率は77.8%と、他モデルと比較しても非常に高い水準にあります。
これは市場での評価が高く、流通数が少ないためです。
ステンレススチールモデル
また、ベーシックなステンレススチール(SS)モデルもリセール面で安定した人気があります。
SSケースは日常使いに適しており、実用性を重視する購入層に支持されやすいためです。
加えて、付属品が完備された美品であれば買取価格がさらに上昇する可能性もあります。
装飾性の高いモデルはリセールが悪い
一方で、貴金属ケースや装飾性の高いモデルは、販売価格が高額な分、中古でのリセールが難しくなる場合もあります。
そのため、パネライを将来的に売却することを想定して購入する場合は、人気モデルや限定生産、シンプルで使いやすいデザインを選ぶことが重要です。
ラジオミールのリセールバリュー事情

パネライの中でもクラシックな位置付けにある「ラジオミール」シリーズは、そのデザイン性と歴史的背景から一定のファン層を持っていますが、リセールバリューという観点では評価が分かれます。
ラジオミールの魅力
まず、ラジオミールの魅力は、リューズガードのないすっきりとした外観と、クラシカルなフォルムです。
スーツスタイルにも合いやすく、ビジネスシーンで使いたいユーザーには人気があります。
認知度や需要が低め
しかしその一方で、リセール市場においては「デカ厚」「無骨」といったイメージの強いルミノールシリーズに比べ、認知度や需要がやや劣る傾向があります。
例えば、ラジオミール クロノグラフ PAM00236は新品購入価格が約1,023,000円に対し、平均買取価格は約583,000円で買取率は約57%となっています。
これは高水準ではあるものの、限定モデルや人気ルミノールシリーズと比べると若干見劣りします。
査定額にバラつきが出る
さらに、ラジオミールは流通量が少ない分、個体によって査定額に大きなバラつきが出ることも特徴です。
付属品の有無や状態によって買取価格が大きく変動するため、売却を視野に入れて購入する場合は、状態管理が重要となります。
総じて、ラジオミールはデザイン性に惹かれて購入するには最適なシリーズですが、リセールバリュー重視の購入には慎重な検討が必要です。
買取価格表で見る相場の真実

パネライのリセール市場を正しく理解するには、実際の買取価格表から相場を読み解くことが重要です。
近年のデータを見ても、モデルや時期によって換金率には大きな差があることがわかります。
例えば、ルミノール PAM01312のケースでは、2019年には換金率が約52%だったのに対し、2025年3月時点では約40.9%と大きく低下しています。
一方で、レアモデルのPAM00796は2024年に81.3%、2025年3月でも77.8%という非常に高い換金率を維持しています。このように、同じブランドでもモデルごとに換金率の格差は明確です。
また、生産終了モデルの一部は需要が安定しており、リセール価格が比較的高く保たれる傾向にあります。
逆に、定番モデルや製造継続中のモデルは、供給過多や価格改定の影響を受けて価格が下がるケースが見受けられます。
このことから、買取価格表を確認する際には「定価の推移」「モデルの流通量」「市場需要」の3点を軸に見ることが肝要です。
また、時計の状態や付属品の有無も査定額に大きく影響しますので、売却を検討する際は事前のメンテナンスや確認を怠らないことが重要です。
パネライ 2025年3月時点 買取価格表
モデル名 | 定価(税込) | 買取価格 | 換金率 |
---|---|---|---|
PAM01312(ルミノールマリーナ) | ¥1,320,000 | ¥540,000 | 約40.9% |
PAM01523(ルミノール) | ¥924,000 | ¥520,000 | 約56.3% |
PAM00723(ルミノール) | ¥1,023,000 | ¥580,000 | 約56.7% |
PAM00423(ルミノール) | ¥1,177,000 | ¥580,000 | 約49.3% |
PAM00525(ルミノール) | ¥3,278,000 | - | - |
PAM00796(ルミノール) | ¥836,000 | ¥650,000 | 約77.8% |
PAM00590(ルミノール) | ¥792,000 | ¥420,000 | 約53.0% |
PAM00563(ルミノール) | ¥792,000 | ¥420,000 | 約53.0% |
PAM00670(ルミノール) | ¥3,630,000 | ¥1,000,000 | 約27.5% |
PAM00774(ルミノール) | ¥616,000 | ¥400,000 | 約64.9% |
この表はあくまで目安であり、時計の状態や付属品の有無、査定業者ごとの基準によって実際の買取価格は前後します。
より正確な査定を希望する場合は複数社での見積もりを推奨します。
価格推移を10年で見るトレンド

パネライの時計は過去10年間にわたり、モデルごとに異なる価格推移を示してきました。
全体的には緩やかな価格上昇が見られる一方で、換金率(買取価格/定価)の面では下降傾向が目立ちます。
たとえば、PAM01312(ルミノールマリーナ)の場合、2019年の定価は約928,000円、買取価格は約480,000円で換金率は約52%でした。
ところが2025年3月には定価が1,320,000円に上昇しているにもかかわらず、買取価格は540,000円と微増にとどまり、換金率は約40.9%まで低下しています。
この傾向は他のモデルでも共通しており、定価が上がる一方で中古市場の価格が追いついていないことが多く見られます。
特に、定番モデルや製造継続モデルでは流通量の多さから需要と供給のバランスが崩れ、価格維持が難しくなっています。
一方で、希少性の高いモデルや限定生産品については価格が維持されやすく、PAM00796など一部モデルでは2019年から2025年にかけて換金率が50~80%台で安定しています。
このように、10年単位で見るとパネライの価格は「上がっているが、売却時には損失が大きい」モデルが多く、投資目的での購入には不向きな傾向が明らかです。
2025年に値上がりの価格改定

2025年に入ってから、パネライは主要モデルの定価を一斉に引き上げました。
この価格改定は円安や原材料コストの高騰、ブランド戦略の見直しなど、複数の要因によって実施されたと見られています。
具体的な値上がり幅
具体的には、PAM01312(ルミノールマリーナ)の定価は2024年7月時点で1,232,000円でしたが、2025年3月には1,320,000円に引き上げられています。
これは1年間で約7.1%の上昇を意味しており、他のモデルも同様に数万円〜数十万円規模で値上がりしています。
中古市場での買取価格
ただし、定価が上昇しても中古市場での買取価格が比例して上がるとは限りません。
実際に同モデルの買取価格は2024年から2025年にかけてほぼ横ばい、あるいは微増にとどまっており、結果として換金率はさらに低下する形となっています。
このような価格改定は、購入者にとっては「値上がり前の購入」や「旧価格帯の中古購入」のタイミングが重要になることを意味します。
また、既に所有している時計の売却を考えている場合は、定価改定後すぐに市場価格が変動するとは限らないため、売却タイミングの見極めが求められます。
価格改定の影響を正確に捉えるためには、公式定価だけでなく市場の需給バランスや他ブランドとの相対的な位置づけも考慮することが重要です。
パネライのリセールと中古値下がりの傾向まとめ
- 中古市場でパネライは30〜60%の値下がりが一般的
- 定価に対してリセール換金率は40〜60%前後が多い
- 流通量が多く希少性が低いため価格が安定しにくい
- デカ厚デザインの人気が低下し一部モデルが不人気に
- リセールが悪いと感じる主因は需要の不安定さ
- スリム志向の流行とデザインのギャップが影響
- 限定モデルや生産終了モデルは高値で売れやすい
- PAM00796など一部モデルは換金率が70%超
- ステンレススチールモデルはリセールが安定しやすい
- 装飾性の高いモデルは中古で価格が伸びにくい
- ラジオミールは需要が限定的で評価が分かれる
- 市場需要と供給量のバランスが価格に直結する
- 状態や付属品の有無が査定価格を大きく左右する
- 2025年に定価が全体的に値上がりした
- 定価の上昇に反してリセール価格の上昇は限定的